差別用語

急に思いだした差別用語


それは,味噌煮込み

とある掲示板で発生したこの差別発言事件(2001年)は,我々に様々な問題提起をしております。

この事件はある女性の次の発言により始まりました。

味噌煮込みという言葉をどういう意味で使用されているのか知りませんが、「味噌煮込み」とは知的障害者に対する差別用語でもあります。ご存知の上で使用されているのでしょうか?時々このページを見ていて、非常に不愉快になります。個人的にメールをすれば良いのかも知れませんが、どうも多くの方がこの言葉について無神経のようですので、あえて新たに投稿させて頂きました。今後使わないでもらいたいです。よろしくお願いします。

この掲示板には「味噌煮込みコアラ」というHNの人がいたのです。その人に対しこの女性はそのHNを使わないように求めました。

味噌煮込み差別用語?そんな話しは聞いたことがありません。当然のことながら,その女性はその掲示板に集う人々から質問攻めにあいます。徐々に分かってきたのは,その女性はある障害者施設で働いており,その施設内の隠語として「味噌煮込み」が使われていたと言うこと。結局その女性はフェードアウトしていったので,この問題はうやむやになったようですが,この言葉がある特定の集団でのみ通用する隠語だとしたら,本当にお話になりません。

この差別用語事件はいわば冤罪でしたが,世の中には,普通の言葉が差別用語化することも実際にはあります。つまり,使う状況や使う人の意識によって差別的な色がついてしまうわけです。例えば,支那人朝鮮人などがそうです。

支那人は以前は差別語でも何でもありませんでしたが,今は中国人自身がその呼び方は止めてくれと意思表示をしているので使わない方がいい言葉です。朝鮮人は中高年はこの言葉を使うことを躊躇する人がいます。つまり,これを差別用語として使った記憶があるから。ただ,今ではそれほどの差別色はありません。実際私の知り合いである在日朝鮮人は「俺は朝鮮人だ。朝鮮人じゃなかったら何人だって言うんだ」と述べております。


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