ネットコミュニティについてダラダラつづってみる

最初にネットコミュニティに登録したのは10年くらい前だったろうか。
プロバイダが用意していたODNフォーラムというところでした。

そこは今みたいに充実したコンテンツはなく,いくつかカテゴリー分けされた掲示板があるだけの場所でした。例えば,ビギナー,おしゃべり,映画,出会いなどがありましたね。

私は当然のことながらビギナーフォーラムから始めたのですが,初めてのネットコミュニケーションは実に楽しいものでした。普段の生活ではまず出会うことがないような人々との交流は実に刺激的で,数日でこの世界に慣れ親しみ,のめり込んでいきました。

しかし,人が集まれば当然のことながら様々なトラブルが生じます。
例えば,次のようなトラブルがありました。

1.半角カナ問題
ネットに慣れた人たちから機種依存文字の使用は避けるべきとの提言がたびたびありました。その文字を見ることができない人もいるし,サーバーに負担をかけるというのがその理由。

2.ビギナーフォーラム問題
たいていの人がビギナーフォーラムから始めました。そのため,ビギナーフォーラムに愛着する人は多く,過密状態に。「ビギナールームは本当のビギナーに明け渡すべきだ」との問題提起が定期的にありました。

3.お借り問題
ローカルルール問題です。人が多ければ当然スレッドが乱立することになります。スレッドが乱立すれば,古いスレッドはどんどん次のページに行ってしまう。そこで常連は,新しいスレッドを立てることを自粛し,関係ないスレッドで友達に挨拶をするようになりました。「お借りします」と一言添えて。スレ主にとっては不愉快に感じるケースも多々あったようです。

4.荒らし問題
2000年5月に起こった西鉄バスジャック事件。この事件がきっかけで2ちゃんねるが注目されるようになりました。2ちゃんこそがネットのスタンダードととらえる人が急増し,2000年の夏休み頃に汚い言葉を使う荒らしが目立ち始めました。


とまあ,様々なトラブルを抱えたODNフォーラム。
これを維持・管理していくメリットはないとODNは判断したのでしょう。
結局は閉鎖となりました。



そして私が向かった先がここSayClubです。

SayClubで生じたトラブルも基本的にはODNフォーラムで起こったトラブルとそう変わりないものでした。違うのはアバターコミュニティということでアバターがらみのトラブルがある点でしょうか。

アバターを譲って下さい」という書き込みに対する過剰反応は多くの人の記憶に残っていることでしょう。

「一言言ってやらなきゃ気が済まない」,セイクラブではそういう人の発言が目立っていたような気がします。

ネットは特別な世界。
そう考える人は相変わらず多く,普段の生活ではまず言わないような失礼な物言いを平気でしたりします。「ネットなんだから本音で語ってもいいじゃない」と言い訳しつつ。
私としては,ネットもリアルだって意識をもっと高めてもらいたいといつも思っていました。ネットでは違う自分になりたいというのは理解できるけど,「何を言ってもいい自分」になられたのでは迷惑千万です。


私が次に向かうコミュニティには「誰でも自由に参加できる掲示板」はありません。掲示板で始まった私のネットコミュニケーション。次のコミュニティでは果たしてどんなトラブルが起こるのか。ひょっとしたら平和な交流を日々続けることになるのかな。

同じ場所に移る皆さん,これからも遊んで下さいね♪