俺の名を呼んでみろ!

在日朝鮮人に知り合いがいる人は,彼らの名前を呼ぶ時にちょっとした違和感を覚えたことがあるのではないでしょうか?

金さんは「キンさん」ではなく「キムさん」,
李さんは「リさん」ではなく「イさん」,
朴さんは「ボクさん」ではなく「パクさん」,
南さんは「ミナミさん」でも「ナンさん」でもなく「ナムさん」です。

日本の漢字の読みには,漢音,唐音,呉音など数種類ありますが,
今はこれにコリア音が加わっている状況。


対して,中国は大人です。
お互いの漢字の読み方でいいじゃないかという方針。

王さんは日本に来たら「オウさん」であり,
決して「私はワンだ!」などとは主張しません。

漢音,唐音,呉音に現代中国音が加わらなくて本当に良かったと私は思っておりました。


ところが!


現代中国音はすでに教育の場に入り込んでいたようなんです。
地図帳の中に。

聞くところによると,
万里の長城はワンリー長城,大運河はター運河などと記載されているそうです。
天安門広場もじきにティエンアンメン広場になるのか?
なんかキリスト教の儀式でも始まりそうな名前だ。

欧米人は確かに中国の固有名詞を全て中国語の発音で呼んでいますが,それは漢字を使わないから当然のことです。

日本の教育現場は一体何を考えているのでしょう?
今後,コリア系固有名詞,例えば,金をキムと読むのと同様,王をワンと読むような流れになっていくのでしょうか。
となると,1つの漢字に読みが5つくらいになってしまいます。

ちなみに金だと・・・
キン(漢音)・・・金銀など。
コン(呉音)・・・黄金など。
カネ(訓読み)
キム(コリア読み)
チン(現代中国音)
の5種類になりますね。

嗚呼,面倒だ。