女系天皇とはなんぞや

女性天皇とか女系天皇とか,テレビでも色々やってますが,一体どういう意味なのか。何となくわかっているようで,ほとんどわかってない。

ということで,簡単に調べてみました。

女性天皇」はわかりやすいですよね。
そのものズバリ,女性の天皇と言うことです。

推古天皇とか,かつて女性の天皇は何人かいたんだから,女性の天皇でも問題ないじゃないかという意見は多い。多いというより,女性天皇に反対する人はほとんどいないでしょう。

問題は「女系天皇」です。
一体どういう意味なのか。

例えば,推古天皇ですが,女性天皇ではありましたが,それによって,女系天皇という流れにはなりませんでした。当時の天皇を並べてみると次のようになります。

29代:欽明天皇
30代:敏達天皇(欽明の子・推古の夫)
31代:用明天皇(欽明の子・推古の同母兄)
32代:崇峻天皇(欽明の子・推古の異母弟)
33代:推古天皇(欽明の子)
34代:舒明天皇(敏達の孫)

要するに,当時は側室などもたくさんいて皇位継承者がゴロゴロいた。そういう連中が皇位継承争いをしている時たまたま女性天皇が即位することもあった。別に男子がいなくて女性天皇が生まれたわけではなくて。であるから,推古天皇の後も天皇の血を受け継ぐ舒明天皇が立ち,男系の流れは途絶えることがなかったわけです。

で,女系とはどういう事かというと,女性が天皇の血を伝えると言うことになります。これは日本の歴史上一度として無かったことです。

さて,これにはどんな弊害があるか考えてみましょう。

例えば「愛子ちゃん」が天皇に即位するとする。すると天皇の血を絶やさないために,結婚して子供を作らなければならない。で,選ばれたのが「佐藤ヒロシ」氏。もし,2人の間に子供ができないうちに,あるいは子供が小さいうちに愛子ちゃんが亡くなったらどうなるか。佐藤ヒロシ氏が天皇になる可能性もある。すると,それは新しい王朝の始まりといえるのです。つまり「佐藤王朝」です。こうなると中国の易姓革命と同じで,王朝ごとに支配者の姓が変わることになります。2人の子供が即位した場合も「佐藤王朝」の始まりと認識する人がいるでしょう。

弊害その2としては,女系天皇制が認められるなら,私の方が上位の皇位継承権があるんじゃないかと言い始める人が出てくる可能性があります。日本中には天皇の血を継ぐ人がたくさんいるはずです。平民にはなったものの,男系の血を維持している家系だって恐らくあるはずです。もっとも,これは弊害と言うよりも前向きに考える必要がある課題になるかも知れません。

弊害その3は,1と2を包括した問題ですが,「万世一系天皇制という物語」の崩壊です。日本には,天皇の血は男系により古代よりずっと受け継がれてきたという物語があります。真実はどうだか知らないけれど,この物語を日本国民で共有することにより,日本人は日本を特別な国と考え,誇りを持ち,愛してきたのです。外国もまた,これを羨ましく思い,敬意を表してきました。その気が遠くなるような長い歴史を持つ物語を我々の代で壊してもいいものか。今,その選択が迫られているのです。

少子化担当大臣の猪口氏は天皇家少子化対策はしないのだろうか?側室の導入とか。

※この問題について語りまくっているサイトをご紹介。
 ともにいわゆる右寄りのサイト♪
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