外来語の言い換え

またまた国立国語研究所が外来語の言い換え提案を行ったようです。今回で4回目になります。第2回目については♯361で書きました。

過去の提案を見てみましょう。

第1回
第2回
第3回

納得できる言い換えもあれば,それは却って不自然だろうってのもあります。ただ,私はこの研究の趣旨には賛同してます。訳のわからない外来語を濫用し得意になっている人を見かけると「ケッ」と思う私ですから。

さて,第四回では,どんな外来語が取り上げられているでしょうか。

アクセシビリティー→利用しやすさ
・・・利便性とは違うのかな?

アミューズメント→娯楽
・・・アミューズメントなんていう言葉は好きじゃないけれど,娯楽という言葉は古くなりすぎた感もある。

オーガナイザー→まとめ役
・・・これは,まとめ役とかその他の日本語で十分だと思います。最初,無農薬野菜を作る人かと思った。

オペレーション→(1)公開市場操作 (2)作戦行動
・・・オペレーションセンターより作戦本部の方が確かに解りやすい。

カスタムメード→受注生産
・・・オーダーメイドとはまた違うものなのかな?

クライアント→顧客
・・・な〜にがクライアントじゃ!顧客以外でも日本語でいくらでも表現可能だと思う。依頼者とか色々あるでしょう。

コンポスト→たい肥。生ゴミたい肥化装置
・・・微妙。たい肥そのものならたい肥で十分だが,それを作る装置となると,今まで無かったものならコンポストでもいいかな。

サプリメント→栄養補助食品
・・・両者が本当にイコールであるならば栄養補助食品で十分。

ソフトランディング→軟着陸
・・・軟着陸で十分!

ドナー→(1)臓器提供者 (2)資金提供国
・・・臓器提供者でもいいが,啓蒙活動の一環として敢えて「ドナー」という言葉を使ってみるのも意味があるのかも知れません。

トラウマ→心の傷
・・・普通は心的外傷と説明されることが多いですね。もともとは精神心理学上の専門用語なのでしょうが,最近では気軽に使われすぎて,ずいぶんその意味が軽くなってしまったような気がします。失恋してもトラウマ,財布を落としてもトラウマ,チャットルームで死ねと言われてもトラウマ。

ナノテクノロジー→超微細技術
・・・これは「超微細技術」自体よくわからないのでナノテクノロジーでOK。

ネグレクト→(1)育児放棄 (2)無視
・・・♪ネグレスコホテルにたどり着くまで〜♪と思わずBOROの歌を口ずさんでしまいます。育児放棄,介護放棄などで十分です。

バイオテクノロジー→生命工学
・・・こういった外来系の特殊な技術は外来語でも違和感はそれほどありません。

ハイブリッド→複合型
・・・これは使用例によって違ってくるかも知れません。ハイブリッドカーは複合動力車に言い換えるようですが,どちらもよくわからないからどうでもいい。

ヒートアイランド→都市高温化
これはドナーと同じく啓蒙という意味もありそうですから,ヒートアイランドのままでもOK。

メディカルチェック→医学的検査
・・・なんで医学的検査とか健康診断とか素直に言わないのか疑問。

リバウンド→揺り戻し
・・・使う状況によりますね。ある特殊な状況における揺り戻しを特にリバウンドと称するのはあり。例えば,ダイエットにおけるリバウンドとか。

リユース→再使用
・・・これもなぜ再利用・再使用を使わないのか疑問。

リリース→発表
・・・個人的には発表の方が好きだけど,これはもう引き返せないところまで来てますね。

ワークシェアリング→仕事の分かち合い
・・・日本語は冗漫に過ぎる(^^ゞ 新しい概念の導入の場合は外来語の使用も仕方がないでしょう。