貧困救済と金(ホワイトバンド絡み)

これまで,ホワイトバンドについて色々と書いてきました。

怪しげな金の流れというのがこの活動のネックになっているようです。
その金の流れも,大きく分けて2つ考えられる。
非営利団体に流れる金と営利団体に流れる金。
非営利団体に流れる金については,来年3月までに行われる会計報告が出るまでは何とも言えません。

で,今回は営利団体に流れる金について考えてみたい。

この営利団体の中心がサニーサイドアップです。
サッカーの中田などをプロデュースする会社で,
知る人ぞ知る凄腕の女社長が仕切っております。
中田もこの社長を姉と慕うほどタレントとは良好な関係が築かれているとか。

サニーサイドアップ←クリック

さて,今回のホワイトバンドプロジェクトでは,このサニーサイドアップが大きな力を発揮しています。おそらくNGO団体だけではホワイトバンドプロジェクトはこれほどまでに大きくはならなかったことでしょう。我々が見るホワイトバンドに関する宣伝はほぼ100%サニーサイドアップが企画している物。この会社無しではこの活動は成立しなかったわけです。
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ほっとけない 世界の貧しさ←クリック

では,我々はこういった活動に営利企業が加わることについてどのように考えればいいのでしょうか?サニーサイドアップはこの活動を通しおそらく正当な報酬を得ていると思います。

NGO団体が中心になり,宣伝をサニーサイドアップに委託したのならば,話は簡単なのですが,サニーサイドアップが活動の中心にいるので話がややこしくなる。

以前私は日記の♯331で次のようなことを書きました。


あなたならどちらを選びますか?

袖の下はもらうし,自分の地元ばかりに利益誘導する政治家A氏。でも彼は仕事ができる。

清貧を貫き誰に対しても平等,笑顔で人当たりも良い政治家B氏。でも彼は仕事ができない。

あなたならどちらを選びますか?



サニーサイドアップは政治家A氏にあたると思います。
良い仕事もするが自分もしっかり儲ける。

ホワイトバンドが実際に貧困を救えるかどうかという問題はさておき,営利団体のこういった関わり方について,皆さんはどう思いますか?

ちなみに私は徐々に肯定的なとらえ方になっています。
もっともサニーサイドアップ側は常に情報を開示するように務めなければ,人々の善意を食い物にする会社とのレッテルを貼られることになるでしょう。

果たしてこのプロジェクトでは誰がもっとも大きな発言力を持っているのでしょう。そのあたりにも興味があります。