中国人の日本観光旅行

今現在,中国人は日本への個人旅行はできない状態になっています。できるのは団体旅行だけ。つまりツアーに参加する以外の道無し。

しかも,団体旅行でもいろんな制約があります。
その一つが居住地。ツアーなら中国人誰もが日本旅行ができるわけではなく,一部の地域住民に限られているのです。
それは3市,5省,北京市上海市天津市広東省浙江省遼寧省江蘇省山東省です。この地域の居住者のみ日本旅行ができる。

ところが,7月25日からこの規定が変わり,中国全土どこに住んでいる人でも日本旅行が楽しめることになります。改正の理由はおそらく愛知万博。中国人旅行者を増やして収益アップを図るのでしょう。

しかし,大きな問題もあります。
それは中国人旅行者の失踪。
先日愛知万博に観光に来ていた中国人2人が行方不明になりました。
つまり,ツアー客の中に犯罪目的あるいは不法就労目的で来日する人が紛れ込む可能性があるのです。
団体旅行に参加し行方不明になった中国人は今年4月までに473人おり,1月〜5月だけでも44人が行方不明になっています。

純粋に日本に遊びに来たい中国人もたくさんいるのですが,こういった事件があるために日本側は中国人の来日には厳しく対処せざるを得ない状況です。例えば,これは日中双方共通の対策なのですが,旅行社にペナルティを課すという方法がとられています。行方不明者を出した旅行社は免許停止とか1年間営業停止とか。従って,旅行社もリスクを減らすためにツアー客から保証金を取るようにしています。その金額が何と5万元。日本円では677500円という大金です。日本人にしたら500万円くらいに相当します。

中国人が気軽に日本に遊びに来られるようになるのは一体いつになることやら。ちょっと可愛そうです。