日中問題・謝罪したのがいけなかった

先日も紹介した北京放送の掲示板で，日本の謝罪に関するスレッドが立っていました。
日本政府の謝罪←クリック

中国人からの投稿で，「日本人は中国に対しもう20回以上謝罪したと言うけど，心から謝罪したとは思えない。」というのが発言の要旨。

しかし，私は思う。
１回でも謝罪してしまったのが今の日中関係を悪くした原因だと。

1972年の「日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明」と
1978年の「日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約」で
過去の問題は全て終わったのです。もう謝罪する必要など無かった。

なのに日本は20回以上も謝罪してしまった。
中国側が訝しく思う気持ちも理解できます。
あるいは日本の謝罪を利用しようとする気持ちもまた理解できます。

いまさらあの謝罪は無かったことに，とも言えないだろうし，困ったものです。

靖国神社，尖閣諸島，南京事件，化学兵器遺棄など個別の問題については，私は中国がヤクザまがいの言いがかりを付けていると認識していますが，日中関係悪化の原因を作ったのは日本側（政官業・マスメディア等々）だと思っています。もうこれ以上安易に謝罪するのはやめていただきたい。謝罪は日中友好の妨げになります。

※参考：日本の謝罪一覧