大相撲はスポーツではない

大相撲の歴史とか細かいことは全く知りませんが,私が思う大相撲について書いてみます。

近年,大相撲のスポーツ化が進んでおり,大相撲にもスポーツマン精神を求める声が多い。しかし,私が思うに大相撲はスポーツでも格闘技でもない。あれは一種の見せ物,余興のようなものなのではないかと思っています。勝負性がある点を見ると,わんこそば大食い大会とかに極めて近いもの。

しかし,大相撲は国技としてもてはやされ,空手や柔道のように心技体を要求されるようになり,徐々にひずみが生じ,いまや限界に来ている。

大相撲は元々スポーツマン精神とは無縁で,アンダーグラウンドの世界との密着も強いから,八百長や怪しげな金のやりとりは当たり前。観客を楽しませ,興行主を儲けさせてなんぼの世界。

また,以前は「相撲最強伝説」なんてものがあったけど,K-1に出た曙や先日PRIDE「HERO'S」に出た若翔洋のみごとな負けっぷりで,その伝説はもろくも崩れ去りました。ガチンコ勝負では相撲はそれほど強くないことが白日の下に晒されてしまったわけです。

大相撲は原点に返った方がいいかも知れません。マスコミにほじくられるのでアンダーグラウンドの金のやりとりをするのはもはや不可能かも知れませんが,観客を大いに楽しませるという道は残っています。

大相撲の魅力はなんと言っても巨体のぶつかり合い。異形の戦士の魅力を十分に引き出すカメラワークなども工夫して欲しい。それから,マイクの位置も変えた方が良いですね。最初のぶつかり合いの音をしっかり拾って欲しい。マイクとカメラの工夫だけでかなりの迫力映像になると思います。

八百長でも構わないのです。面白ければ。