人間というものは境界がないとなぜか落ち着かない

境界は神が人間に与えた呪縛です。

宇宙は無限だとか有限だとか色々議論されていますが,
実はそんな物はありません。

宇宙の始まりはいつだったとか様々な研究がなされていますが,
本来そんな物はありません。

聖書を見ると神が恣意的に境界を設けた記述もあります。
そう,バベルの塔の物語です。
人間はおごり高ぶり,天まで届くほどの塔を建造した。
それを見た神が怒り,人間に対し言葉の境界を設けました。

バベルの塔以来なのかそれ以前からなのかはわかりませんが,
人間というやつは,時間的な境界,空間的な境界がないと
なぜか落ち着かない生き物になってしまいました。
だから,ありとあらゆる物に境界を設けてしまう。

1人の人間の誕生も,はっきりこの瞬間生まれたとは言えないでしょうが,とりあえずここで生まれたと境界を設けています。

国家という物も人間が境界を求めたために生まれた制度。

イクラブでも,境界を求める思いが強い人と,境界を気にしない人との間で感情の行き違いが生じたりします。
ホムピィもまた1つの境界があるかのように見える場ですね。

まさに境界をなくそうという思いから出てきたインターネットですが,バベルの塔以来人間が持ち続けている「境界がないと落ち着かない」という思いとどう折り合いを付けていくか。そのあたりに注目している私です。