第五弾:著作権について

 たぶん私はセイクラブで著作権について10回以上長文投稿をしています(笑)この話題はネットコミュニティの永遠のテーマですねえ。

 最近,プラザ各所で,著作権に関する問題提起が行われています。とても良い傾向だと私は思っています。問題提起の内容は,主にCJの無許可楽曲使用とホムピィ内での無許可画像使用についてですね。


1.CJ(SHOUTcast)について

 CJの中には,「いい加減にしてくれ」とか「CJバッシング」だとか思っている人もいるかも知れませんが,そんな事はありません。これはCJにとっても歓迎すべき傾向なのです。

 ちょっとややこしい例を出しますが,脊椎の矯正で,カイロプラクティックという治療法があります。この治療には免許制度が無く,「公序良俗に反しない」限り,誰が開業しても良いことになっています。免許制度がないから,無能な人が開業する事も多く,脊髄損傷などの事故が起こる事もあります。だから,きちんとカイロプラクティックを学んだ人は,カイロの法制化を求め続けています。きちんとしたルールを定める事が,真面目にカイロプラクティックに従事する人の利益につながると考えているからです。

 さて,翻って,CJもこれと同じだと私は考えています。著作権侵害をしてはいけないというルールを浸透させる事こそ,真面目なCJを守る事につながるのです。きちんと話をしないと,CJをやる事自体が著作権侵害になると勘違いする人も出てくる恐れがあります。


2.いろいろな著作権侵害

 著作権侵害に対する批判を見ていると,とても興味深い現象にぶち当たります。たとえば,

(1)無許可の画像使用を批判する人が,CJで他人が著作権を有する楽曲を放送している。

(2)CJを批判する人が,同人誌を作りパロディ漫画などで著作権侵害をしている。

 人により,許せる著作権侵害と許せない著作権侵害があるようです。 (1)は,著作権侵害の罪の重さを感覚的に分別しているのかも知れません。つまり,他人の著作物を自分の作品のように発表するのは盗作です。一般の著作権侵害親告罪,つまり訴える事ができるのは著作権者だけですが,盗作の場合は非親告罪で,著作権者以外も訴える事ができる,より重い罪になります。
 (2)の同人誌のパロディ漫画に関しては黙認という暗黙の了解があるようです。そしてJ禁とか一般禁などのルールを設け,外部に漏れないようにしている。いわばアンダーグラウンドの世界が構築されているようです。コミケや書店で売られているのは内容を見た事がないのでよく分かりませんが(^^ゞ
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3.著作権問題のこれから

 私は著作権法という法律は絶対ではないと考えています。同人誌の世界にあるように黙認やアンダーグラウンドという道があってもいいでしょう。いや,人間社会って,そういう遊びというか余裕やゆるみがあった方が面白い。
 ジャスラックもまた絶対ではありません。できることなら,他人が著作権を有する楽曲を放送するCJにはジャスラックと戦ってもらいたい。できないのなら,アンダーグラウンドに潜るしかありません。
 ただ,表向きはセイクラブに迷惑がかからないようにやるのが礼儀ですけどね。

 著作権問題でみんながどんどん意見を出し合う事は本当に良い事です。このような交流が深まれば,セイクラブはさらに良いコミュニティになりますよ。私は大いに期待しています。