都々逸は楽し♪〜啼かぬ蛍が身を焦がす〜

三千世界の烏を殺し

  ぬしと朝寝がしてみたい




恋に焦がれて啼く蝉よりも

  啼かぬ蛍が身を焦がす


上記2つは私がとても気に入っている都々逸。
都々逸は基本的に七七七五調になってます。
今度,クラブ『花鳥風月Asia』に詳しく書いてみます♪

さて,最初の都々逸はあの高杉晋作の作と言われている都々逸です。
ぬしと朝寝がしてみたいって,いいですね〜。
三千世界の烏を殺しって方にはいろいろな説がありますが,今回は割愛。

2つ目の都々逸が特に好きなんです。

「啼かぬ蛍が身を焦がす」

非常に味わい深いです。蝉のようにやかましい恋愛も良いですが,蛍のように己の身が燃え尽きてしまうような恋愛もイイ!本人はきついですが(笑)

この都々逸は恋愛だけに限らず,様々な事象の真理を表しているとも言えます。
例えば,ホムピィでは様々な愚痴が飛び交っていますが,ここで愚痴を吐き出してしまうことにより,精神的な平安が保たれると言うこともあるでしょう。芸術家も自分の中に眠るヤバイ物や情欲などを芸術に昇華させることにより,社会に受け入れられてきた。芸術という昇華方法がなかったら彼らは焼け焦げてしまったかもしれない。

ちょいと話はそれますが,「自殺すると自分から言う人は絶対に自殺しない」という言葉をよく聞きます。この言葉,上記の真理には適合しているけれど,私は凄く違和感を覚えるのです。自殺しない確率は高いでしょうけど,人の死に関わるようなとき,こんなちょっとした雑学を用いてはなりません。

閑話休題
あなたは,恋に焦がれて啼く蝉ですか,それとも啼かずに身を焦がす蛍ですか?