違法行為・禁止行為はやり得?−ネズミ講・マルチ商法−

人間ってやつは,次から次へとあぶく銭を稼ぐ方法を考えつくものです。ネズミ講って知ってますか?ねずみ算式に増えていくって言葉もあるように,親ネズミがどんどん子ネズミを作って,子ネズミからお金をせしめるシステムです。しかし,これは「無限連鎖講防止に関する法律」により違法とされています。

子ネズミには限界があります。本物のネズミなら無限に増えていくでしょうが,例えば,日本の場合なら,親ネズミが必ず2匹の子ネズミを作るとして,27回で人口を超えてしまうのです。

掲示板やメールで宣伝するネットワークビジネスには必ずネズミ講的な要素が含まれています。会員を勧誘すれば勧誘するだけ自分の利益になるから宣伝するのです。ただ,今時のネットワークビジネスは違法にならないようにうまくやっているようですが・・・。

ネズミ講マルチ商法の概念については次のページが参考になります。
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さて,今回のタイトルでもある,違法行為はやり得かについてですが,リスクとメリットを秤にかけて,メリットの方が上だとすればやり得と言うことになるでしょう。

例えば,掲示板での宣伝。たいていは利用規程に抵触し,警告を受けたり削除されたりします。しかし,違法行為ではないので逮捕されると言うことはありません。削除されるまでの一定の期間,その書き込みは宣伝の効果を発揮します。つまりこれはやり得と言うことになります。だから,ネット掲示板ではこの手の書き込みが後を絶たないのです。

世の中には法律違反ではあるけれど,やり得と言うこともたくさんありますね。つまり,罰金よりも儲けの方が大きければやり得になります。

儲かればそれでいいのか?日本人としての気概は何処に行った!
憤りを感じ,叫んでみても,「儲かればそれでいい」「なんやかやいってもお金が一番大切」という言葉にかき消されるのがいまの日本です。