ギャル曽根哀歌

昨日,テレビ東京で大食い番組をやっていました。
数々の大食いタレントを輩出してきた『元祖!大食い決定戦』です。

今回は女王戦で,二連覇中のギャル曽根の三連覇がかかっている大会。
日本中から大食い自慢の女性が集まりました。

元祖!大食い決定戦

決勝に残ったのはギャル曽根を含めて8名。
1回戦,2回戦,3回戦,準々決勝,準決勝でそれぞれ1人ずつ落とされ,
勝戦は3名で争われる形。

8人のうち4人はよく大食い番組に出てくるベテランで,4人が新人。
新人もなかなかの実力者揃いで番組はとても盛り上がりました。

が,今回,なんだかギャル曽根の言動がおかしかった。
なんというか,選手と言うよりもほとんどテレビの人になっていました。
常に『テレビ的にはどうか』と言うことを考えつつ試合をしていた感じ。

1回戦ではわざとゆっくり食べてビリ争いに加わり周りをハラハラさせ,
2回戦,3回戦ではトップ争いに加わり,実力を見せつける。
テレビ的にはなかなかの演出でした。鼻につくけど。

そしてハワイに渡っての準々決勝。
なんとギャル曽根が苦手とするココナッツ入りの衣で揚げたエビフライが出てきました。
(聞くところによるとギャル曽根は帽子を目深にかぶり泣きながら食べていたとか)

・・・残念ながらここで時間切れ。夜勤に出発・・・
・・・が,始業前,工場のテレビでちょっと見る・・・

準決勝をやっていました。決勝に進めるのは3人。
ぶっちぎりの菅原,明らかに遅れている佐藤はさておき,
残る2名の枠をめぐり,ギャル曽根・庄司・宮西の3人が争っている状況。
ギャル曽根は,一歩リードして安全圏に入った時,庄司に向かって言いました。

「新人なんかに負けないで」

は?
テレビ的に華がない宮西を残さず,ベテラン勢の宿命の対決にした方が
テレビ的に美味しいと思ったのでしょうか?それとも単なる友情?
彼女の発言にはちょっとびっくり。
この発言を聞いた後,宮西がちょっとムカッとしたように見えました。
で,逆に気合いが入った(笑)

そして,このあと思いもよらないオチが待っていました。
ギャル曽根が余裕で2位かと思われたのですが,
なんと皿の数で宮西・ギャル曽根・庄司が並んでいたのです。
そこで残った肉の重量を量って勝負を決めることになりました。

ギャル曽根敗退。

仲間の応援をしている場合ではなかった。

負けが決まった瞬間,彼女は謝罪をしていました。ごめんなさいと。
誰に向かってかはわかりませんが。

彼女はよく知っているのです。
自分が残っているのと残っていないのとでは視聴率に大きな差が出ることを。
テレビ的には絶対に決勝まで残っている必要があったことを。
最後の最後にやってしまいました。
たぶん事務所の人にも怒られたことでしょう。自分の役割がわかっているのかと。

ホムピィの吹き出し
ギャル曽根はもう大会は無理かも。」と書いた理由がここにあります。

彼女はすでに一選手として純粋に大会に出場することは出来ないのです。
事務所やテレビ局との契約の問題もあるだろうし,
いろいろと気を遣ってしまう彼女の性格の問題もあるでしょう。
視聴率を上げるために彼女をできるだけ残しておきたいテレビ局。
と同時に,何らかのドラマを盛り込みたいとも思っているテレビ局。
そういうややこしいことが嫌で,この大会から足を洗った大食いタレントも多いですが,
ギャル曽根は頑張って出続けてきた。
でも,もうそれも限界かもしれません。