チベットがなにやらきな臭い

中国共産党嫌いの私としては,チベット側の肩を持ちたいところなのですが,詳しい状況がわからないので,今回の件については何とも言えません。

三国志の時代から「埋伏の毒」などといって,敵の中にスパイを送り込む手法があります。今の時代にあっては,埋伏の毒は敵を直接攻撃するのではなく,敵のイメージをおとしめる方が効果があります。

つまり,チベット人が暴動で殺人を犯したり,器物を破損したからといって,それを鵜呑みにすることは出来ません。

世の中,本当に複雑で,信じられることが本当に少ない。



さて,ダライラマですが,今回の暴動についてはどうも距離を置いているようです。これ以上暴動が続くようであれば自分は引退するとまで宣言。
それもそのはず,彼は以前,次のような発言もしています。

チベット民族蜂起46周年記念日におけるダライ・ラマ法王の声明

「私がチベット問題に対する責任者である限り、私たちはチベットの独立を求めない「中道政策」を採ることを全面的に約束し、中華人民共和国の一部であり続けることに異存はない」

彼はとっくの昔にチベット独立はあきらめています。
ただ,チベット人の文化や権利を尊重し,保障して欲しいと訴えているのです。

そんな彼に対し不満を持つチベット活動家もいるようですが,彼らのグループの中に「埋伏の毒」が侵入している恐れもあります。統治者の基本的な統治方法として,仲間割れをさせるというのはよく使われる手法であり,とても効果があります。中国共産党の情報戦はかなり高レベル。そのあたり日本のメディアも注意した方がいい。



さて,想像だけでなく,具体的な事象に対する危惧についても少し。

パンチェンラマって聞いたことがあるでしょうか。
ダライラマに次ぐ地位を持つ僧侶の階級です。
パンチェンラマ10世の死後,パンチェンラマ11世が決められましたが,
実はパンチェンラマは2人います。
一人はダライラマをはじめとするチベット仏教の最高責任者らが決めたパンチェンラマ。そしてもう一人が,中国共産党の指導のもとチベット自治区政府が決めたパンチェンラマです。いま,チベット側が決めたパンチェンラマは行方不明です。

このあたりの事実関係について,世界はもっと突っ込んだ方がいい。
チベット仏教の指導者を中国共産党が決めた事実。
本当のパンチェンラマを拘留している事実。

パンチェンラマ


中国批判の最前線
大紀元
反日有理」じゃないけれど,中国共産党を倒す為には少々の嘘は構わないという姿勢もあるので,全てを信じちゃいけません。
でも,参考にはなるので一読をおすすめします。