滅びの美学

「フランダースの犬」日本人だけ共感…ベルギーで検証映画


フランダースの犬」は日本でだけ受けるらしい。
アメリカではハッピーエンドにしてしまったし,
ヨーロッパでは「負け犬の死」と認識されるとか。

で,ベルギーの映画監督ディディエ・ボルカールト氏がこのほどフランダースの犬についてドキュメンタリー映画を撮りました。

彼は日本人には「滅びの美学」があると結論。


フランダースの犬」に我々が感動するのは「滅びの美学」の故だろうか?
ちょっと違うと思う。

日本人には確かに「滅びの美学」的なものはあるけれど,
フランダースの犬には当てはまらない。

あれは,可哀想という気持ちと「やっと楽になれたね。神様のもとでパトラッシュと幸せに」という気持ちがない交ぜになった感動のような気がします。救いのない人生の最後の救いとでも言うか。

「滅びの美学」の方は自ら潔く滅んでいく場合だと思います。
それは決して日本人だけのものではなく外国にだってある。
ブッチとサンダース,ボニーとクライドとかね。

いずれにしろ,彼の作品『パトラッシュ』がレンタルされたら,しっかり見てみようと思います。