気が散る

落語家の三笑亭夢之助さん,「気が散る」との理由で舞台上から手話通訳者を降ろし,その後,抗議を受けて謝罪したとのこと。

これだけ聞くと,夢之助は悪いやっちゃ,謝罪は当然と思いますが,
よくよく聞いてみれば,夢之助さんにも言い分があるようです。

つまり,事前に手話通訳者が舞台に上がることは聞いていなかった。
産経ニュースによると,手話通訳者は三人。一人でも気が散るでしょうに本当に三人いたとしたら,そりゃきつかろう。落語って口ぶりだけでなく,身振り手振りでも魅せる芸能です。やはり手話をする人が隣にいたのではやりにくいことでしょう。

ただ,事前に聞いてはいなかったけど,落語を始める前にはわかっていたはず。始める前に主催者側に相談すべきでしたね。そうすれば,手話通訳者も,聴覚障害者も,他のお客さんも,夢之助さんも,最後まで普通に落語を楽しめたことでしょう。

その意味での謝罪だったんじゃないかな?
読売ニュースからはそのニュアンスを感じ取ることができます。

主催者はもっとしっかりしなくてはなりません。
出演者とお客さんの間に立って全てを見渡さなくてはいけません。