沖縄戦集団自決問題

実際にあったのかなかったのか,はっきりしない場合,どのような評価をすべきだろう。
推定無罪」という言葉があるように,とりあえずは無罪にしておき,
有罪の根拠が明白になったときに有罪とするのがまっとうな社会であろう。

沖縄戦の集団自決問題に関しても基本的にはこの考え方に基づき,
教科書に記載されていた「軍の命令があった」に類する記述を修正・削除という運びとなった。
命令についてははっきりしないものの,軍の関与についてはその可能性はある。
したがって,修正後の教科書にもそのことについては書かれているらしい。
歴史に対して誠実な姿勢を保っているといえるだろう。

ところが,「有罪」を明確に記せと声高に叫ぶ人々がいる。
生き残りの証言があるんだから「有罪」だというのがその根拠。
しかし,その証言者のほとんどが当時10歳ほどの子供。
記憶もはっきりしないだろうし,軍の関与に関してもほとんどが伝聞。
「軍から命令されたらしい」くらいのレベルでしょう。
赤旗
ときには明らかな誤報もあります。
誤報とその訂正記事
朝日新聞・沖縄版にはまだ誤報がのっている
訂正記事は出されたものの,梅沢隊長有罪は一人歩きしています。


中村粲氏は軍の命令について否定する文章を書いています。
私はこれを読んでなるほどなと思いました。
この内容が間違いだという人がいれば是非その箇所を教えてほしいものです。
中村粲のコラム

ほかにもこの問題に対する客観的な情報を伝えているサイトがいろいろあります。参考にどうぞ。
正論1
正論2
新しい歴史教科書を作る会
チャンネル桜1
チャンネル桜2

個人ブログでの論戦も面白そうです
沖縄日和

歴史教科書は感情で記述してはなりません。
なるべく事実に近づけるように努力してほしいものです。