公平であろうとすると孤独になる!?

人はあるグループに意識的あるいは無意識に所属しているものです。

グループというのは本来共通の価値観を持つ者が集まる場。
あるいは利害が一致する者が集まる場。


ここに,「誰にでも公平でありたい」と考える人がいたとしよう。
彼はグループの意見には与さず,常に自分の考えで判断し行動する。
そういう人物が自分のグループにいたとする。
あなたは彼に不快感を覚えずにいられるでしょうか。

「俺たちのグループにいるのに,なんで他のグループのヤツの味方をするのか」
「何,いいこぶってるんだ」
「偽善者」
と。

公平であろうとすると孤独に陥るのか?

私の場合は比較的公平であろうとは思いますが,
自分の仲間に対し身贔屓することはあります。
それは,仲間を守ろうという意識があるのと同時に,
自分を守ろうとする意識も働いているのかも知れません。
愛する者なくして,孤高を貫く人生もまた格好いいかも知れませんが,
いくら格好つけた所で,誰も拍手を送ってはくれません。
自己満足はさびしい。

中には不自然に公平でありたいと考える人もいます。
己の公平さをアピールするためにわざと仲間を批判する。
あるいは,批判すべき時,批判すべき人を全く批判しない。
「公平」という観念に縛られるのも,ある意味公平さを欠いているような気がする。

参考サイト
孤独に至る病←クリック