増上慢

ネットは性別も年齢も肩書きも関係なくコミュニケーションがはかれる場だと言われています。そして実際にそうです。

ところが,トラブルが発生すると,性別・年齢・肩書きが急にクローズアップされ,これらをたてにして相手をやりこめようとする人が出てきます。

曰く,
「親のすねをかじっているくせに!」
曰く,
「あなたは経験不足よ」
曰く,
「子供を産んだ人じゃないとわからない」
曰く,
「君,社員の生活に責任を負ったことある?」
などなど。

一理はあるでしょう。
ただ,これを言ったところで,そのトラブルが解決するわけでもなく,
トラブルは悪化するだけ。

何らかの経験をしていることによって,自分が他の人よりも上であるかのように思うのは「増上慢」です。

経験などは長く生きていれば誰でもできる。その経験から一体何を学んだのか,そこが大事。

経験を誇ることを学んだ?
何を学んだかによって,発せられる言葉は違ってくることでしょう。