臓器売買再び

掲示板のフリートークでもこの話題を出したのですが,
ネットニュースを見て,こちらでも一言書いておきたくなりました。
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20061007az
次の部分が特に気になります。

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2人は助かりたい一心だったとも推測できる。しかし、移植医療は、無
償の善意による臓器提供と配分の公平性が大前提。いったん売買を
認めれば、それが崩れ、貧富の差によって生死が分かれかねない。
やはり2人の行為は許されない。
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まず「善意」。
医者は善意で手術をしているわけではありません。
なぜドナー(臓器提供者)にのみ善意を求めるのか。

そして「公平性」と「貧富の差」。
これはあえて言うまでもなく,すでに貧富の差によって助かる人と助からない人がいるのは常識です。日本国内ではドナーの数が足りず,外国で移植手術をする人がたくさんいます。つまり,臓器売買が禁止の状態である現在においても,すでに「公平性」はないのです。

現在において臓器売買は違法ですから,それを行った者が逮捕されるのは当然のことですが,「ショックを通り越し空恐ろしささえ覚える」と言うほどのこととは思えません。

この記事ではしめの言葉として「不正防止に加え、いかに1人でも多くの命を救うかという観点からも、腎臓提供者を増やす対策を講じる必要がある。」と書いていますが,具体的な提案は1つもしていません。

私はあえて,臓器売買解禁を提案します。
まずは,現実的な所からスタート。
生命保険感覚で,臓器の提供によって遺族にその代金が入るような仕組みを確立する。葬式やお墓の代金がまかなえるくらいの額でよいでしょう。
移植を受ける側の負担についてはもちろん健康保険が適用できるようにし,税制上でも負担を減らすようにする。国の医療費がかさむと危惧する向きもあるでしょうが,透析治療をしなくて済む患者さんが増えるとすれば,それほどのアップとはならないでしょう。