ホテル・ルワンダ

この映画,いきなり引き込まれました。
というのも,オープニングで私の好きな曲がかかったから♪
「アフリカン・ビア」,とってもいい曲なんです。
唱っているのは南アフリカのイヴォンヌ・チャカ・チャカ。
次のサイトでその雰囲気を感じ取って下さい。「アフリカン・ビア」はないけど。
イヴォンヌ・チャカ・チャカ←クリック
「アフリカン・ビア」は次のページで試聴が可能。
全部聴けないのが残念。
ビデオアーツ・ミュージック←クリック

さて,映画の内容についてですが,多くを語らぬ事にします。
皆さん,是非自分の目で見て,感じ取って下さい。

本作品は,ルワンダ大虐殺を中心にアフリカの闇を描いているわけですが,
映画の中で○○族というのはベルギー人が決めたということを語っている場面が印象的です。
これは以前ホムピィでも語ったことがあるのですが,○○族などというのはかなりいい加減な代物で,いわば侵略者が勝手に決めることが多い。侵略者に勝手に名前を付けられ,その名前に縛られたまま,互いに殺し合うアフリカ人。アフリカ人自身にも問題がありそうですが,世界の不幸の大半は白人によって作られた来た,私はそう感じています。

一応,以前に書いたアフリカがらみの日記を2つ再掲しておきます。
お時間のある方は是非読んで下さいな♪

ブルンジで難民159人が殺害された事件を知っていますか?
ダルフール危機って知ってますか?

かくいう私もこの2つの事件を最近知ったのですが(^^ゞ

ブルンジについては色々と思うところがあります。
ブルンジルワンダコンゴウガンダという国ではずっと昔から民族紛争が続いているんです。1994年にルワンダで起こったジェノサイドは有名ですよね。100日間で80万人が殺されたとか。

この四カ国にあるのはフツ族ツチ族の対立です。ルワンダでは,主にフツ族ツチ族を虐殺しました。ツチ族を1人殺せばいくらとか,一般民衆も民族浄化に手を染めたために80万人というものすごい虐殺事件に発展してしまったようです。
ルワンダの大虐殺←クリック

私は中国で1人のブルンジ人と知り合いました。一度彼と民族問題について話す機会を得ました。彼はツチ族です。ツチ族の彼は,フツ族を文化的に低い民族だと断言していました。フツ族は頭が悪いし好戦的だと。海外に留学するほどの知識人である彼がこういう差別意識を持っているほどですから,かの国の民族差別は非常に根が深いと言わざるを得ません。

今回そのブルンジツチ族の難民159人がフツ族によって殺害されたのです。民族問題は現在も続いており,解決の兆しはまったく見えていません。

そういえば,このことで以前ゾマホンと話をしたことがあります。『ここが変だよ日本人』という番組に出ていたベナン人です。彼は同じ時期に中国留学をしていた縁で,日本で何回か会っています。その彼が言うことには,もともとツチ族とかフツ族などという区別はなかった。白人が動物を分類するように人間を分類したのだと。アジア,中東,アフリカの紛争の陰には必ず白人がいます。やれやれ

ダルフール危機というのは現在スーダンで起こっている虐殺事件です。昨年から始まりすでに5万人ほど殺害されているとのことです。
「今世紀最悪の人道危機」とも言われているのに,アメリカの反応は鈍いし,日本のメディアもほとんど報じることはありません。フリージャーナリストはスーダン入りしているのだろうか?メディアに売れないネタは追わないと言うことかな?

日本のネット上でもアフリカのニュースはとても少ないです。
日本語翻訳した英語のサイトを参考に張っておきましょう。
AllAfrica.com←クリック
IRIN←クリック


名誉白人という言葉を聞いたことはありますか?
私は小学生の時『アフリカ縦断』という本を読み,
初めてこの言葉を知りました。

名誉白人とは,南アフリカ共和国アパルトヘイト政策を行っていたときに存在した言葉です。アパルトヘイト政策とは人種隔離政策,つまり白人を優れた人種,有色人種を劣った人種と考え,両者を社会的に分離する政策です。有色人種は限られた地域にしか住めず,白人用のバスには乗れず,白人用のベンチにも座れませんでした。

しかし,有色人種にもかかわらず,白人並みの権利を持っていたのが日本人です。日本と南アフリカが経済的に深いつながりを持っていたために,その特殊な地位を与えられたのです。白人にしてみれば,お得意様だから,黄色いけど特別に許してやるよという感覚でしょう。

日本人はとかく反省好きの国民ですが,かつて「名誉白人」と呼ばれ,その地位に甘んじていたことに対する反省はあまり聞いたことがありません。

我々はかつて名誉白人と呼ばれた。
それは一体何だったのか,今一度振り返る必要があります。

3月21日は「国際人種差別撤廃の日」です。