中国人留学生と語り合う

昨日は中国人留学生と居酒屋で食事をしました。
酒が入ったためか,みんなかなり饒舌になって面白かった。

日本の若者同様,自分が何をしたいのか分からないという悩みを持つ学生もいれば,将来はスナックを経営したいという明確な夢を持っている学生もいた。

中には中国ならではの将来の展望を語る学生もいた。彼の父親は交通部のお偉いさん。そのつてで就職することになるかもしれないと語っていました。中国は日本以上のコネ社会。誰かが特権階級になれば,家族から親戚まで皆潤う社会。

交通部とは日本でいえば国土交通省と警察を合わせたような部署。彼は中国では無免許で車の運転をしていたけれど,捕まったことは全くないとか。捕まったとしてもオヤジさんに電話をすれば一発で解放される。それが中国社会。

満州の話も少し出ました。私が「満州においては案外日本人と中国人は仲良くやってたんじゃないか」と話を振ると,「でもやっぱり外国人に大きな顔をされるのは面白くないですよ」と正論を語る人もいれば,「実はうちの祖父は当時日本人に雇われて通訳をしていました」と今まで聞いたことがなかった話をしてくれる人もいた。

今回集まった留学生は大連出身が3人,ハルピン出身が1人,福建出身が1人,および日本人2人。
大連人・ハルピン人が工場をやめるということで送別会のようなことをしたのです。
1人の大連人が言いました。

「福建人が我々の送別会に来てくれてすごく驚いているしうれしい」

これも中国の面白い所。ごく普通に南北の対立があります。
具体的に何かあったわけではなく,先入観・偏見で嫌い合っています。
その南北対立が日本において解消されるとしたら,それはとてもうれしいこと。酒を飲みつつ,にやつく私でした。