好意的な誤解

小田空さんって知っていますか?

1970年代に『りぼん』を読んでいた人なら聞き覚えがあるかも。
『りぼん』では「空君の手紙」という可愛らしい漫画を描いていました。

その小田空さん,今ではすっかり中国大好き人間になっています。

その空さんの著書,『中国、なんですかそれは?』を最近読みました。
そのあとがきに書かれたことにすごく納得。
引用します。


 「冷静に考えてみると、世の中けっこう誤解だらけかも。
 一面的な情報や偏った体験。全体像を把握しないで早飲み込み。その人の世界では、その誤解が誤解と認識されることなく,それが真実だと思い込まれてしまうところが誤解の誤解たるゆえんであろう。そして「物事を正しく理解する」ことの難しさから逆説的に考えると、世界中は誤解と勘違いで成り立っているのかもしれないとさえ思えてくる。」

 「中国の場合、あの面積的にも人口的にも文化的多様性においてもあんなに測り知れない巨大な国を正しく理解できる人なんているだろうか?ムリムリ、誰だって中国の一面しか理解できないに決まっている(キッパリ)。ならばどうせ誤解するなら、おだは積極的に好意的かつ友好的に誤解する方を選びたい。その方が前向きだし、楽しい未来につなげていけそうな気がするではないか。そんなワケでおだの脳細胞は,よっぽどのことがないかぎりマイナス評価を記録しないように設定されている。」


同じ誤解ならば,好意的に誤解した方が良かろうという達観は潔いです。私の場合は,「群盲象をなでる」という状態を自覚したうえで,象をなで続けていくつもりではありますが,小田空さんのような生き方も素敵だと思います。

ちなみにチャンネル桜に立てた私の次のスレッドは,中国の良い面について語ろうと企図したもの。中にはそれを誤解だと評する人もいるでしょうが,この程度の誤解を発信する自由は確保しておきたいものです。
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