風俗嬢は恥ずべき仕事か?

タイトルに行き着くまでに少し時間がかかります(^^ゞ

テレビで見た人もいるかも知れませんが,先日姫路警察署の署長および署員が畠藤さんの家を訪れ謝罪しました。

畠藤さんは去年お嬢さんを殺人事件で亡くしました。お嬢さんが急に失踪したために,ご両親は何度も姫路署を訪れ,捜索をお願いしたのです。家出をするような状況ではなかったし,事件性を疑ったからです。しかし姫路警察署の対応はおざなりで,年間1200も失踪届が出ており,探している暇はないといった冷たい言葉も浴びせられたそうです。これではらちがあかないと考えたご両親は,捜索を専門家にお願いしました。その専門家は怪しい男を特定し,家まで突き止めてくれました。そこで,ご両親はまた姫路署を訪れ捜査をお願いしました。ところが,その捜査はやはりいい加減なもので,あろう事か,「お嬢さんは無事です。風俗嬢をして働いています」などという何の根拠もない発言まで出てくる始末。

タイトルに行き着きました。
事件の詳しい内容については次のサイトを参照して下さい。
千客万来←クリック
ザ・スクープ』で特集を組まれたこともあります。動画をみることができます。
ザ・スクープ←クリック

このニュースは日曜日の『サンデージャポン』でもやっていたのですが,コメンテーターの1人大澤孝征氏(元検察官で弁護士)が次のような発言をしました。

「これは名誉毀損に当たりますね」

つまり,「風俗嬢をやっている」という警察の発言は名誉毀損に当たると彼は判断しました。警察の発言は嘘八百には違いないのですが,名誉毀損というのはどうなんでしょう?

もし警察官が「お嬢さんはコンビニでアルバイトをしています」と言ったとしたら,たぶん名誉毀損という言葉は出てこないでしょう。

風俗嬢という仕事はやはり恥ずべき仕事であり,それは裁判所でもそう認識されることなのでしょうか。

私自身よくわからない。
理屈で考えれば,違法でない限りは風俗嬢も立派な仕事であり,人の肉体や心を癒すという面においては看護婦さんに非常に近い仕事である,と思えます。しかし,コメンテーターの発した「名誉毀損」という言葉にそれほどの違和感を覚えなかったのも事実。つまりある女性に対し「風俗嬢をしている」と言うことは失礼なことだと私も本音ではそう思っている可能性があるのです。参りましたねえ。