中国の乞食が救護施設に入りたがらないわけ

日本のホームレスの中にも救護施設・自立支援施設に入りたがらない人がいるようです。その理由としては,施設ではプライバシーが侵害されるとか,自由が無くなるとか,そんな理由があるようです。

では,中国の場合はどうか?

と,その前に,「中国の乞食」と「日本のホームレス」という風に言葉を使い分けたのには理由があります。住む家が無いという点では同じなのですが,収入を得る方法が乞食とホームレスでは少々違う,というかかなり違う。乞食が収入を得る方法はもちろん物乞いです。道端に座り,道行く人にお金をねだるのです。それに対してホームレスの場合は,日雇い労働や拾ったアルミ缶や雑誌などを売って生計を立てる人が多い。

で,中国の乞食が施設に入りたくない理由ですが,それは季節と関係があります。普通,冬は寒いから野宿は辛く,是非とも救護施設に入りたいだろうにと考えるのですが,実態は違う。

物乞いという仕事の側面から考えると,実は冬って物凄くオイシイ季節なのです。「こんな寒い中,物乞いをしているなんて可哀想」と感じる人が多く,冬はかなり儲かるわけです。こんな稼ぎ時に施設に入るなんてとんでもない。職業的乞食はそう考えているらしい。なるほどと思わされます。