復活の日

復活の日』という映画があります。1980年の作品。
原作は小松左京,監督は深作欣二 ,主演は草刈正雄

25年前の作品ですが,かなりのお薦め作品です。
ネタに困っているハリウッドがリメイクしないのが不思議です。

世界で殺人ウイルスが猛威を振るい,生き残ったのはウイルスが活動できない極寒の地・南極にいた人達だけ。

ここまではよくある話なのですが,その後の描き方が非常に現実的でショッキングかつ面白かった。人類がほぼ全滅し,生き残った彼らは,人類全体のことを考えざるを得ない状況に追い込まれました。つまり,種の保存。人間を絶滅させてはならないという高尚なる目的の為,彼らはある決断に迫られます。

そう,恋愛を抜きにした計画的な繁殖です。南極には世界各国の南極越冬隊の人々がいたのだけれど,女性はごく少数。いきなりイブになることを求められた女性たちは大いに苦悩します。しかし,結局ほとんどの女性が人類の為により多くの遺伝子を残すことに同意するのです。

実際にこんな事が起こったら,果たして人類は映画の中のように協力できるのだろうか?映画の中で女性は白人だけだったのですが,何だか白人の遺伝子だけ残そうなんて話になりそうです(^^ゞ

この映画は,地震や核ミサイル,そして雄大な南極や南米の風景も見所ですが,こういった,人類全体のことを考える視野も見所の1つです。機会があれば皆さんも見て下さいね♪