ひき逃げ

先月だったか,高速道路で観光バスから女の子が落下して死亡した事故がありましたが,その事故に関連した悲劇が起こっていたようです。

観光バスでの事故は,みんなが寝静まっている時,女の子が気分が悪くなったのか窓を開け,そのまま落下してしまうという状況だったようです。80キロのスピードで走り,観光バスは高さもある為,ほぼ即死状態だったとのこと。

しかし,問題は落下後にありました。
後続車が何台か女の子をひいてしまったようなんです。
警察は「ひき逃げ事件」として操作をはじめ,マスコミもそのように報道しました。しかも,ひいた人は誰も名乗りでなかった。

ここで問題になるのは,果たして,ひいた人達は人間をひいたことに気が付いていたのか否か。動物やなにか他の物をひいたと勘違いした人がいてもおかしくありません。まさか高速道路に,人間が転がっているとは思いませんから。前の車も平気で通過していくし,マネキンだと思った人もいるかも知れません。

そして,先月末,ひき逃げ犯として捜査対象になっていた人の1人が,自殺するというニュースが入ってきました。
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どんな経緯で彼が自殺に追い込まれたのか判りませんが,いきなりひき逃げ犯だと断罪されてしまったことが原因である可能性は高いです。速やかに事故の状況を検証する為にも,「ひき逃げ」という言葉は警察もマスコミも控えるべきだったのかもしれません。