ストリッパー・一条さゆり

知る人ぞ知る伝説のストリッパー・一条さゆり。
なぜに伝説となったのか,それについて語るのが今回の日記の本旨ではないので割愛(笑)

さて,引田天功よろしく,一条さゆりも現在は二代目がその名を名乗っております。この二代目・一条さゆり氏はなかなか面白い人で,今はストリップの方は休業して,中国は広州市に住んでおります。

その二代目・一条さゆり氏が,最近,私が愛読している月刊誌『SAPIO』にコラムの連載を始めました。第一回目のネタは『臭豆腐』。私もかつて日記の#164で少し触れたことがあります。豆腐の発酵食品でものすごく臭い代物です。

一条さゆり氏が紹介しているネタは臭豆腐の危険な作られ方。ある新聞記者が臭豆腐の工場に潜入取材し,その秘伝の製造方法を暴露します。記者は自分の身分を隠し,工場の親方に臭豆腐の秘伝の製造法を教授してくれるように頼みます。そこで親方が教えてくれた方法がものすごかった。

臭豆腐というのは好きな人にとってはその臭みが魅力なのですが,臭みをつけるのに何と糞尿を利用していると親方は語るのです。「黒さが物足りなければ色素を加え,匂いが物足りなければ糞尿を加える」と。調味料の如く糞尿を漬け込みダレに添加したり,ぬか漬けの如く糞尿そのものに布で包んだ豆腐を入れたりと,色々やっているようです。

恐ろしい(^^ゞ

結局,その業者は摘発されたようですが,中国ではその手の話はいくらでもあるようです。中国の食品には気を付けましょう。

さて,ちょいと話は変わって今回のコラムに対する指摘を少し。
私もガセネタで中国を貶めるようなことを書きたくはないので,今回の事件についてちょっと調べてみました。その結果わかったことは,一条さゆり氏のコラムでは2004年の初冬の事件と書かれていましたが,どうやら2003年の11月に起こった事件のようです。

新聞記者は新華社の記者。張国防氏と郭岱訢氏連名の署名記事が見つかりました。

ニュースソース(新華社ネット)

この記事には色々細かいことも書かれていたのでご紹介しましょう。
臭豆腐工場の親方は記者に授業料を要求したそうです。その金額は400元。当時のレートだとたぶん日本円で6000円くらい。

また,親方はこの商売がいかに儲かるかも自慢げに語っています。
この工場で作った臭豆腐は親方自らが屋台で売っているようです。屋台では焼き鳥のように臭豆腐を串に刺して売っていますが,一串の値段は約1元5角(約22円)から2元(約30円)。しかし,原価はなんと4角8分(約7円)。1日に500串は売っているので,1日に500元は稼げるらしいのです。日本円で大体7500円。これは中国の物価から考えるとかなりの儲けになります。

一条さゆりさんのコラムのおかげで,面白い情報を知ることができました。一条さんには今後も情報の裏をしっかりととりつつ,中国の興味深い話を発信してもらいたい。頑張れ!