タイのメビサちゃん在留資格延長

祖国タイで両親と死別し,祖母を頼って日本にやってきたメビサちゃん。在留資格が切れて,どうなることかと見守っていましたが,とりあえず在留資格1年の延長が決まりました。

メビサちゃんは祖母と養子縁組をしており,日本に定住することを望んでいるのですが,これはなかなか難しいようです。つまり養子縁組による定住者資格を得られるのは6歳未満に限るという法律があるからです。メビサちゃんは現在13歳。資格がないのです。

ひどい法律だと思う人もいるかも知れませんが,この法律は実はとても重要な法律なのです。つまり,養子縁組さえすれば定住者資格が取れるとなると,それをビジネスにする人が現れる可能性があるのです。偽装結婚なんてのがありますが,いわゆる偽装養子縁組がはびこる恐れがあります。偽装結婚なら1人しかできませんが,偽装養子縁組なら何人でもできる。
メビサちゃんの祖母も何人か養子縁組をしているようで,今回の件では当局はかなり慎重に対処しているようです。結局就学に合わせて1年ずつ延長していくという方法に落ち着いたわけです。

中学生のメビサちゃんには大人の様々な思惑に翻弄されることなく,幸せな人生を歩んでほしいものです。

朝日コム