祝李登輝氏来日!

とうとう台湾の李登輝氏にビザが発給されました。
元台湾の総統であり,日本文化に対しとても深い造詣のある李登輝氏。

しかし,台湾独立を目指しているため,中国からは蛇蝎の如く嫌われている人でもあります。試しに,私の周囲にいる中国人留学生に李登輝は好きかとたずねてみると,「嫌い」と即答が返ってきます。中国国民すべてにお達しがでているほどの嫌われよう(^^ゞ

そんなわけですから,今回の来日に関して,中国からは早速クレームが入りました。

王毅駐日中国大使は「中日関係の改善には双方が努力することが必要。日本側が一途に難題を造り出し、問題を引き起こすならば、必ずその行動の結果を自らが受けることになるだろう」といい,大使館幹部も「中日関係にダメージを与えるのは間違いない。ダメージの程度は(李氏の)訪日内容などによる」などと語っています。

ほとんど脅しです。
王毅氏のコメントの最後の部分は中国語では「必将自食其果」です。書き下し文にすると「必ずや将に自ら其の果を食らわんとす」という感じですね。要するに自業自得のひどい目に遭うぞ〜と言うこと。コワイコワイ。

日本側から観光目的だから問題ないなどの意見も出ていますが,一体何を言っているのかと情け無くなります。日本はいつから政治目的の来日を制限する国になったのか?政治活動も宗教活動も,公序良俗を犯さない限り日本では自由に行えるはずです。中国側のクレームは明らかな内政干渉。日本政府はその内政干渉に対し不快感を表明するだけでいい。

中国は外交も商売感覚で行います。例えば,中国の骨董品市場に行くと,普通に買えば1000円くらいの茶碗に10万円くらいの値が付けられています。もともと売ってる本人も10万円なんてべらぼうな値段だと思っています。でも,そこから交渉を始めれば,1万円くらいで売れる可能性がある。1万で売れればラッキーだな〜という感覚なのです。この考え方を外交でも用いているのが中国。

日本の政治家には茶碗が1000円だと見抜く眼力,そしてそれを遠慮無く指摘する胆力を養ってもらいたい。

李登輝氏の来日に関しては次のサイトが詳しいです。
日本李登輝友の会←クリック
台湾の声←クリック