井真成を知っていますか?

最近,中国の西安市である墓誌が発見されました。西安といえば,かつての長安,唐の都です。日本と中国はその頃とても良好な関係にあり,日本は多くの遣唐使を派遣していました。

そう,その墓誌に刻まれている人はかつての日本人留学生・遣唐使だったのです。彼の名は井真成。これはおそらく中国名と思われ本名ははっきりしていません。ただ,彼の出身地は大阪府藤井寺市との説があり,その地域に多い姓である葛井ではないかと考えている人もいます。

彼とともに唐に渡った人としては阿倍仲麻呂吉備真備などがいます。この両名はかなりの有名人となりましたが,井真成は全くの無名。36才にして異国の地で人生を終えた井真成は一体どんな人物だったのでしょうね。

今回中国がこの情報を出してきたのは,ひょっとしたら何か意図があってのことかも。
最近の日中関係ってかなり険悪ですが,かつての日中関係は想像以上に良好だったようです。阿倍仲麻呂にしろ井真成にしろ,玄宗皇帝の信頼を得てかなり重要な役職にも就いていたようです。あの頃に立ち返り日中友好を再構築できればどんなに素晴らしいことか。

なんて事を考えさせられる今回の墓誌発掘でした♪

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