大食いのプロってどうですか?

フードファイターという人たちがいます。
大食いだったり早食いだったり,ホットドッグ専門だったり,
甘味専門だったり,得意技は様々。

元もとおらが街の有名人くらいだった大食いでしたが,
今ではプロとして頑張っている人もいます。
その筆頭は小林尊氏。
今年はニューヨークで開かれるホットドックの早食いで四連覇を達成しました。
12分間にホットドッグを53個半も食べたそうです(^^ゞ

彼は自分は早食い・大食いのアスリートだと自負しており,
日頃から様々な鍛錬をしているそうです。
喉や頸の筋肉を鍛えたり,胃を鍛えたり。
筋肉を鍛え,超人的な力を発揮するという点では
確かにオリンピックに出場しているアスリートたちと何のかわりもないように思えます。

でも,私は何かが引っかかる。
聞くところによると,大食いの人たちは,試合が終わると食べたものを吐いてしまうらしい。小林氏のやり方はわかりませんが,吐いてしまうというのはやはりあまり宜しくない。『お米の中には7人の神様がいる』『お百姓さんに感謝しましょう』という言葉を聞きながら育った我が世代。

年に一度のバカ騒ぎというか,お祭り的に大食い,早食いを楽しむのは良いのですが,これがプロとなると何かが違うと心の奥底から危険信号が出されます。毎日コンビニやファミレスなどからはまだ食べられるように食品が大量に捨てられている昨今。食べ物を粗末にすると言うことで大食いだけを責めることは出来ませんが,大っぴらにその行為を肯定されるのはどうも居心地が悪いのです。

さらに,感動というのがくせ者。困ったことに大食い番組って見ているとある種の感動を覚えてしまうのですよ。やってることはそんなに素晴らしいことではないんだけど,頑張っている人を見ると,人は思わず感動してしまいます(^^ゞ例えば,おならを連発する世界記録に挑戦している人を見てもきっと感動してしまうことでしょう(笑)感動している輪の中にあって「だっておならだよ」とツッコミを入れられる人はいないでしょう。大食いにはその辺の違和感もあります。アスリートとかプロとかそんなかっこいい物ではなく,あくまでキワモノの存在。年に一度のバカ騒ぎくらいでいて欲しい。