イラク人質事件

今日テレビに人質の1人郄遠さんが出演していました。
インタビューの途中で突然泣き出すなど,
依然として精神的なダメージが残っているようです。

そのインタビューで郄遠さんが「あの時多くの人がどういう意味で自己責任という言葉を使っていたのか分からない」と発言していました。「私はもちろん自己責任という意識は常に持っていた」「自己責任とは死ねという意味だったのか」。彼女はいまだに納得がいかないようです。

そう,私も彼女の困惑はよくわかります。人質自身は助けてくれとか己の責任を放棄するような発言は一言もしていないのですから。彼女のこのインタビューでは出てきませんでしたが,自己責任論が出てきた原因は彼女たちの家族にあったのです。「政府は何をやっているんだ」だとか「自衛隊を撤退させろ」などの発言が相次いだために自己責任論が出てきたのです。もっとも,そのあたりをよくわからずに何となく自己責任という言葉を使っていた人もいたようですが。

私個人としては,人質たちをうさんくさい連中という目で見ていました。ただ,それは単なる好き嫌いのレベル。偏見といってもいい。私は右寄り思想を持っているので市民活動家はあまり好きではないのです。左寄りの人たちはかなり独善的で自分が間違いを犯しても決して謝らないという特徴があります。今回のアジアカップで中国政府が出したコメントもそうでしたね。「国歌斉唱時のブーイングは賛成できない。しかし,日本メディアの過熱報道は遺憾である」というあれです。謝っているようで全然謝っていない(苦笑)

とまあ,私の好みはさておき,郄遠さんらがまたイラクに行きたいと言うことについては何も言うことがありません。自己責任という覚悟もあるようだし,ひとのライフワークにとやかく言うつもりはありません。でも,行くタイミングには気を付けてほしい。登山家の野口さんは今回の人質事件は素人登山家がしっかり装備もせずにアルプスに登ったようなものと評していましたが,次回はしっかりと準備をした上で出かけ,良い仕事をしてきてほしいと思います。

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