北朝鮮拉致問題の覚え書き

今回の小泉首相の訪朝について,いろんな意見が飛び交っているようです。様々な意見が出るというのは本当によいことです。北朝鮮や中国ではそうそう自由な意見は言えません。日本は良い国だ♪

私はほとんどテレビを見ないので,実は今回の件についてあまり詳しい情報はしりません。昨日見たTHE・サンデーの情報のみ(^^ゞ
そういった状況での感想を一言二言。

1.小泉首相に対する評価
  小泉首相だからできたという部分があまり見えてきません。首相という肩書きさえあれば誰でもできた仕事です。もっとも,これまで北朝鮮に圧力をかける為の法案を通すことができたのは小泉氏の力かも知れませんが,今回の訪朝で経済制裁法案は発動しないと約束してしまいました。おじゃんです。逆に援助の約束までしてきました。これでは身代金を払いに行ったのと同じ事です。死亡したとされている拉致被害者の調査がこれからのことになるのは仕方がないですが,その調査を進行させるための圧力となりうるカードを切ってしまうとは,その真意が全くわかりません。
 ひょっとしたら,会談で脅迫されたのかな?あちらの要求を全てのまなければ家族は帰さないと。さすがに小泉首相も手ぶらでは帰れないと思い,全て相手の要求をのんだのかも。やはり外交では北朝鮮が一枚上手と言うことか。

2.拉致被害者家族の態度
 拉致被害者家族の態度が傲慢だとの意見も出ているようです。横田さんのお父さんも「最悪の結果」だと言っていましたね。期待が大きかっただけに,最悪としか考えられなかったのでしょう。私は最悪だとは思わないけれど,家族があれほど憤る気持ちは理解できます。今回の訪朝で,金正日独裁国家が延命できるような取引をしてしまったのですから。延命すれば,これからものらりくらりと逃げられる可能性大です。そして,金正日のシナリオに従い,曽我さんら家族は北京で再開するという流れになるようです。

ジェンキンス氏については自ら進んで北朝鮮に行ったのですから,何とも思いませんが,曽我さんのためにも是非とも家族揃って日本で暮らせるようになって欲しいものです。もっとも,現在のジェンキンス氏の生活などは全くわかりませんから,日本の方が幸せとは言い切れませんけどね。年頃のお嬢さん方も,もし彼氏がいたとすると,無理矢理引き離すのも可哀想な話です。

死亡したとされている拉致被害者の生死は全くわかりませんが,恐らくスパイ活動など,北朝鮮の国家機密に触れる部分で働いていた人が多いような気がします。そのような人々を金正日が話し合いにより素直に引き渡す可能性はほとんどありません。かなり強力な圧力が必要不可欠。その圧力の1つを失ってしまった今回の訪朝。家族の気持ちは痛いほどよく解ります。


それからもう一点,今回の訪朝を伝えるニュースを見るときの注意点です。特にテレビマスコミは作為的に情報を切り貼りして伝えている可能性が大です。国民に何らかの感情がわき出ることを期待するかのごとく,拉致被害者家族の怒りのコメントを並べて放送してみたり,家族再開の感動物語にしようとしたり。

テレビは,健康のためにも離れて見ましょう♪