中国人留学生との会話

3月20日に台湾総統選挙があります。いわば大統領選挙のようなものです。今回の選挙は,現職の民進党陳水扁氏と国民党・連戦氏の一騎打ちです。今回の選挙は日本にとっても重要な意味があります。その意味についてはまた後日改めて。

さて,昨日,中国人留学生と台湾について話をしました。私が台湾が独立宣言をしたらどう思うと問うと,彼らは異口同音に「戦争だ!」と答えました。このような答えを聞くと,中国共産党の教育は隅々まで行き届いているな〜と実感します。

中国には台湾以外にも独立問題という火種を抱えている地域があります。ほかにチベットウイグルがあります。この2つの地域の独立については,人によって意見が違うようです。両地域は比較的貧しく,戦略的価値も余り無いため,興味を持っている人が少ないとも言えます。

ある留学生は「チベット独立を許すと台湾独立につながるからダメ」と言います。やはり中国人にとって台湾には特別な思いがあるようです。

台湾は憎むべき国民党が逃亡した地。共産党は政権争いでは国民党に勝利したものの経済的には負けました。その恨みもあるのかも知れません。現在では台湾という地域の戦略的価値も非常に大きくなっています。航路,漁業水域,海底油田の問題などなど。

中国は常に火種を抱えている国です。その根本的な原因は巨大すぎる国土と人口にあります。にもかかわらず,膨張を指向し続ける中国。

中国共産党は中国人の一つにまとまらない国民性をよく理解しています。理解しているからこそ力で国民を抑え続けます。情報操作もお手の物。巨大な体をもてあましながらさらに膨張を続ける中国。この自己矛盾を解消する日は来るのでしょうか?