丑・時事問題★★★

【努力する能力】(10/8)

先日のビデオ店火災をきっかけにして様々な意見が出ています。
おおむね感情が先に立っており,支離滅裂な意見が多い。
石原都知事もえらく的外れなことを言っていましたね。
知事は根本的に,ネカフェ難民に対し嫌悪感を持っています。
だからこそ「200円300円で泊まれる場所があるのに,1500円もかかる場所に泊まって何が難民か」とまくしたてた。
確かに彼らは失敗しました。ここぞという人生の転機において選択を誤ってしまった。
ここぞというところで「努力」していれば,何とかなるケースが多かったでしょうが,彼らは努力できなかった。努力する能力がなかった。

現代は,努力する能力がない人がどんどん脱落する社会なのです。
こう言うと,自業自得ではないかと思われるかも知れませんが,同情すべき点も多々あります。つまり,かつては努力する能力がない人を努力させるシステムが社会にあったのです。かつては地域社会が大きな役割を持っており,努力できない人のケツを叩いていたのです。仕事をしなくてはいけない,結婚しなくてはいけないと,理屈ではなく,そういうものであると,社会全体がケツを叩いた。だから,努力する能力がない人でもやらざるを得なく,その結果として,何とか社会の一員になることができたのです。

今のネカフェ難民については,そういった観点からも考える必要があります。努力する能力のない人をどのようにしてやる気にさせるか。
努力する能力がない人でも実務能力がある場合も多々あるわけで,そのあたりは救いではあります。努力する能力も実務能力もない人はやはり生活保護ですくい上げるしかないでしょう。甘やかすなと言う意見もあるでしょうが,彼らを社会から放り出せば犯罪予備軍となる可能性もあり,結局は社会に害をなすからです。

ちなみに私は努力する能力がない方なのでかなり危険です(^^ゞ



ノーベル賞】(10/14)

日本人三人がノーベル物理学賞を受賞したとか。
しかし,実はそのうちの南部さんはアメリカ人。
日本国籍を離れアメリカ国籍になっているのですから間違いなくアメリカ人です。
では,なぜ日本人は彼を日本人と認識するのでしょうか。
国籍というのは日本人にとっては重要ではない?

中国人に「ウイグル族は中国人だと思う?」とたずねると,首を振る人が割といます。すごく正直な思いでしょう。中国人=漢族とまではいかないまでも,見た目があまりに違うと,やはり中国人とは意識しがたいんだと思われます。中国人にとっても感覚的な同族意識と書類上の同国意識は一致しません。

今日本政府は二重国籍について検討しているようです。
二重国籍を認めれば,こういったジレンマからは逃れることができるわけです。ただ,意識的に日本国籍を離脱する人も出てくるかも知れません。その人がノーベル賞を受賞したとしたら,やはり日本人だと言い続けるのかな?



【芋掘り幼稚園】(10/16)
行政代執行で幼稚園の畑がメチャクチャにされる映像が流されていました。
何か腑に落ちないものがある。
「あと2週間待ってくれれば子供たちは自分が育てたサツマイモの芋掘りができるのに」と幼稚園の経営者と父兄は涙ながらに語ります。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1319927753

このページでなるほどと思える投稿がいくつか見つかりました。
経営者はアフガンのボランティアに出かけるほどの活動家。
要するに沖縄の一坪地主や成田なんかの問題と一緒か。
己の信念のために子供をだしに使うのはいかがなものか。
あの映像を見た時の違和感はおそらくそのあたりにある。