中国臓器移植ツアーが無くなる?

アサヒコムからの転載。

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旅行名目の外国人患者への臓器移植禁止 中国
2006年11月15日21時30分

 中国衛生省の黄潔夫次官は14日、中国国内の医療機関での臓器移植については中国人患者を優先し、旅行の名目で入国した外国人患者への移植は禁止するとの方針を明らかにした。15日付の共産党機関紙・人民日報が、臓器移植に関するセミナーでの発言として伝えた。

 黄次官は「まず自国民の需要を満たすというのが、世界保健機関(WHO)が臓器移植について示した指導原則だ。我が国は他国と同様に、移植臓器の極端な不足という事態に直面している」と述べた。中国国内では、年間約150万人が移植を必要としているのに、実際に移植手術を受けられるのは1万人ほどにすぎないという。

 中国での移植を希望する外国人患者について、黄次官は「特殊な状況下で、特定の手続きを経て移植を実施することはできる」と述べたが、具体的には説明しなかった。日本国内での臓器提供者の不足を受けて、中国に渡航して腎臓や肝臓の移植手術を受ける日本人が増えていた。
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臓器移植を待ちわびている日本の患者やその家族には申し訳ないが,これは当然の政策転換だと思います。
臓器移植のドナーにするため,まともな裁判を受けずに死刑となっている人が中国にはいます。また,数多くの日本人が臓器移植を受けるために,中国人が移植の機会を逃すという状況も多々あることでしょう。まだ詳しい状況はわかりませんが,とりあえず,日中双方にとって良いニュースといえるでしょう。

ただ,黄次官の「特殊な状況下で、特定の手続きを経て移植を実施することはできる」というコメントが少し引っかかります。これまでも日本の政治家の親族が中国で臓器移植を受けたという噂を聞いたことがありますが,中国にとって政治的なメリットがある場合には,日本人の臓器移植を認めると言うことなのかもしれません。その場合は,「旅行の名目」ではなく「日中友好の名目」でということになるのかもしれません。

黄次官については以前クラブの方でも書いたことがあります。
興味のある人は13番目のスレッドを読んで下さい。
http://boardr.sayclub.jp/board/board_frameset.nwz?lclubid=rizhong&bserial=5&refresh=Y&pageurl=http://club.sayclub.jp/myclub_board.nwz