中華民族の大きな度量と優れた品質

中国ではここ数日「日本人大送還60周年記念」なる行事を大々的に宣伝しています。

日本人大送還とは要するに,敗戦により中国に取り残された日本人を日本に送り届けたということ。日本政府は中国在留日本人を見捨てたのに,中国人は人道的な観点から日本人を助けましたというストーリー。

正直事実関係は私にはよくわからない。
つまり,日本人は合法的に中国の土地を得たのかはたまた収奪なのか。
このページには152万1千ヘクタールに及ぶ中国の土地が奪われと書かれています)
中国在留日本人の財産はどうなったのか。などなど。
私にはそれらの事実関係はわからない。調べるのは面倒くさい。

ただ,中国側の記事を読むと違和感を覚えざるを得ません。
例えば,タイトルにもあげた表現。
唐カセン曰く
「ころう島での百万人日本人の大送還という歴史的な事柄は中華民族の広い心と人道主義の精神を表し、中華民族の大きな度量と優れた品質を表した」
中国社会科学院日本研究所研究員の金煕徳曰く
大送還は、中華民族の懐の広さと人道主義精神を体現している。日本の軍国主義が発動した侵略戦争は、この世のものとも思われぬ悲惨な災難を中華民族にもたらした。しかし中国人は抗日戦争の勝利後、海のごとき寛容さで在留日本人や俘虜を扱い、思いやりある人道精神で、彼らの帰国を助けた。

自画自賛
もし本当に良いことをしたのだとしても,
このような自画自賛は聞いている方が恥ずかしくなります。

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