粘膜

普通に生活しているぶんには,外から見ることができる人間の粘膜は限られています。

私が知る限り,眼球の粘膜,口腔(口の中の)粘膜,生殖器の粘膜くらいだと思います。無理をすれば鼻の中の粘膜や結膜などもみることができますが。

さて,先日,人前でやるにははばかれる行為について書きましたが,その中で「食事」を挙げてくれた人がいます。人前で食事をするのがなぜ苦手なのか?全く苦手意識がない人にとってはとても不思議に感じられることでしょう。

そこで,私は1つの仮説を出してみたい。人前で食事をするのが苦手というのは,ひょっとしたら「粘膜」と関係があるのかもしれない。

人はなるべくなら自分の弱点とも言える粘膜を人前ではさらしたくない。

眼球の粘膜はさすがに人前にさらさざるを得ないですが,それでも「人の目を見るのが苦手」,「人に目を見られるのが苦手」という人が存在します。それは「人に鼻を見られるのが苦手」とか「人に耳を見られるのが苦手」という人に比べれば桁違いに多いはずです。

生殖器の粘膜も勿論特定の人にしか見せることはありません(^^ゞ

そして,口腔粘膜です。
会話をする時にも見えないことはないけれど,口を開閉する速さや大きさなどから考えると,その露出度は食事時に比べれば,かなり小さいものとなるでしょう。大声で笑う場合,手で口を隠す人が多いのも,弱点である粘膜を防御する為の無意識の行動ととることもできます。

ちなみに私が最も興味を持っているのは眼球粘膜。
眼球粘膜は常に(他者とのコミュニケーションを含め)外界と接しています。
デリケートな組織がなぜに最前線で戦っているのか。
人体の神秘です。