SayClubに「教えて君」は存在し得ない!

前回の日記からの流れで,今回は「教えて君」について私の考えを紹介したいと思います。「教えて君」に関しては私が以前いたODNフォーラムでも度々問題になり,私なりの見解をまとめたことがあります。先ずはそれを再録します。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【通信用語の基礎知識】←クリック♪
このサイトはアングラ系の言葉に強いです。「あぼーん」まである(笑)

このサイトで説明されている「教えて君」の条件をまとめると・・・・
1.聞く内容は「アダルト画像の場所」「違法ソフトの入手方法」「解凍の
  仕方やパスワード」等々。
2.同じ事を何度も聞く。
3.教えてもらっても感謝しない。

私が「教えて君」に対して抱いているイメージとピッタリ重なります。

フォーラムでは初心者さんがいろいろな質問をしてくることがあります。それに対して「教えて君」だと非難するレスが付くことがしばしばあります。さらに,質問に答えた人が「教えて君を甘やかす人」だと指弾されることも。「何のためにネットにつないでいるんだ!」とのご指摘。ある意味正論です。ただ私はこういったやりとりで3点気になることがあります。
1.お薦めの顔文字サイトを聞くくらいで「教えて君」と言えるか?
2.コミュニケーション中心の場では質問が交流の良いきっかけになる
  のでは?
3.「教えて君」「甘やかす」などの言葉には相手に対する敬意が欠如
  している。

自分で調べられるように,検索サイトを教えてあげるのもとても親切な行為だと思いますが,正答は1つではありません。

何か質問に答えてあげた時,その後どうなったかとっても気になります。でも,気にはなるけど,私は報告を求めないようにしています。言葉のキャッチボールをするために「報告をちゃんとした方が良いですよ」とアドバイスする事も大切だと思う反面,「見返りを求めているようで格好悪い」「お礼が無くてムカッとするくらいなら初めから教えない方が良い」などの思いもあります。私の場合,質問に答えるのは一種の好奇心の現れ。答えを探っている段階で,ずいぶん楽しんでいます♪勿論報告があればみんなにとって有意義です!たまに,全く別の人物に教えているにもかかわらず,「何度教えても分からない」などと怒っている人もいますよね(笑)あれはみっともない。

質問に答えてあげて,その結果を知りたいのは当然のことです。時には,「その後どうなりましたか」なんて問いかけても良いと思います。ただ,ネットというのは,ある複数の条件に基づいて仮に存在している場ですから,条件の一つでも欠ければ,入ってくる事ができません。相手の状況にも配慮する必要はありますね。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

とまあ,上記のようなことを語っておりました。現在も基本的にこの考え方と変わりはありません。

今回のタイトルにも付けたように,私はSayClubのようなコミュニティには「教えて君」は存在し得ないと思っています。なぜなら,私は「教えて君」という言葉はアングラ用語だと認識しているからです。アングラの世界はとりわけギブアンドテイクを重視する世界です。そこでやりとりされている情報は,多くの時間を費やし,ある種の危険を冒しつつ,やっとの事で手に入れた情報です。そのような情報をタダでもらうだけもらい何のお礼もしない人に対し,アングラの住人は非常に腹を立てたのです。そこで生まれた言葉が「教えて君」。

では,SayClubでやりとりされる情報は何か?危険を冒して手に入れるような情報はやりとりされているでしょうか。はたまた,違法ソフトの入手方法などを掲示板で質問する人などいるでしょうか。たまに,著作権を侵害している音楽ファイルの入手先を聞く人を見かけることはありますが,「教えて君」という以前に,これらはすべてSayClubの利用規程に違反しているのです。

ネットはアングラの世界がすぐ隣にあり,誰でも容易に行き来できます。したがって,アングラ用語も容易にこちらの世界にやってきますが,私は安易に「教えて君」などという言葉は使わないで欲しいと思っています。

繰り返しになりますが,大事なのは,SayClubのようなコミュニティにおいては,Q&Aには2つの意味があると言うことです。1つは質問者の疑問を解消することですが,もう1つが忘れられがちですがとっても大切なことなんです。そう,もう1つは質問を通して交流を楽しむことなのです。質問がきっかけになって,見ず知らずの2人が繋がるのです。こんなに面白いことはありませんよ。